2006年12月31日 (日)

あと一匙入れ損ねた何か・・・ 『NANA2』

今日は大晦日、2006年ももうすぐ終りますね。
このブログもこの記事が今年最後の更新となります。

といわけで、今年最後の記事『NANA2』感想です。

Nana2

大人気漫画映画化かつ、大ヒット作品の続編であるものの
公開前から俳優の相次ぐ降板騒ぎなどで完成度に一抹の
不安を抱えて観に行った本作、実際観てみたら決して酷い
出来の映画ではありません
でした。

確かに今回、小松奈々(ハチ)を演じた市川由衣は前作の
宮崎あおいと比べると演技力、存在感は見劣りしますが、
良くも悪くもどこにでもいる等身大の女の子という役柄には
あっていたかと思います。

また、今回新たにシンを演じた本郷奏多は見事なハマリっぷりで、
演技力も申し分なく、原作ファンとしては大満足でした。

今回メインとなるとハチとタクミ、ノブの三角関係も
シンデレラストーリーのアンチテーゼとして見れば、
非常に恋愛映画として興味深いテーマ
で、面白いと感じました。

特にハチの妊娠が発覚した時の、不釣合いな王子様との幻想の
恋愛のように思えたタクミがハチに現実を見据えた状態で向かい合い、
対して分相応の恋愛と思えたノブが幻想を維持しようという
悪あがきでしかハチに対することができないシーンの
描き分けは鮮やかで、タクミを演じる玉山鉄二の大人の
カッコよさを見せつける存在感と、ノブを演じる成宮寛貴の
優しさと表裏一体の情けなさを体現した演技力、
どちらにも見応えがありました。

ファッションやアクセサリーなど原作の雰囲気をしっかりと
再現できていますし、中島美嘉が歌う主題歌、挿入歌も聞き応えアリ。
視覚、聴覚共に楽しめる映画にはなっていると感じました。

Nana1

ただ、そうは言っても、前作よりもパワーダウンしたように
感じられた
点もまた、確か。
何かを入れ忘れた感は否めませんでした。

私が考えるに、今回、作品自体のパワーダウンを感じさせた要因は
配役変更といった要因というよりも、大崎ナナサイドの話の薄さかと。

あまりにもハチのエピソードを中心にしすぎた結果、
本来、圧倒的なカリスマ性で物語を引っ張る牽引力を持った
魅力的な主人公であるナナ自身の物語である「ブラスト」の
メジャーデビューのエピソードがおざなりすぎた
ように思えました。

その結果、恋愛ドラマとしては楽しめるものの、青春群像ドラマとして、
音楽ドラマしての魅力は半減
してしまったような気がします。

迫力あるクライマックスのゲリラライブシーンも、見方によっては
デビューまでのドラマが薄いため、強引に落ちをつけるために
無理やり音楽の力で盛り上げているようにも感じられるのですが、
もっとナナサイドのドラマを描きこめば、こうは感じさせず
更に感動的なシーンになったのではと思えて仕方ありません。

音楽プロデューサーに音楽業界の表と裏をしっかりと演技で
表現してくれそうな実力を持った田辺誠一をキャスティング
しているにも関わらず、生かしきれいていないのも
もったいない
と感じます。

『NANA』シリーズは今作で最後らしいですが、正直、
完全燃焼できたとは言えないように思えます。

原作もまだまだ続いていますし、映像化されていない名場面も
数多く残されているので、これで最後と言わず再度映像化に
挑戦してもらいたい
ものです。

以上、今年最後の更新、『NANA2』感想でした。
今まで、閲覧していただいた方、どうもありがとうございました。
来年も『トミーのエンタメ日記』をどうぞよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年を!!

にほんブログ村 映画ブログへ

↑↓ランキング参加中。2006年最後、2007年最初の記念にポチっといかが?

↓当ブログ『NANA』関連記事
また、面白くなってきています 「NANA」16巻

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年9月20日 (水)

また、面白くなってきています 「NANA」16巻

「NANA」16巻を読みました。

NANA 16 (16) NANA 16 (16)

著者:矢沢 あい
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

途中からストーリー展開がかなりゆっくりになり
中だるみ感のあった本作ですが、私としては
15巻あたりからまた面白くなってきたかなと思っております。

まあ、展開が緩やかなことは変わらないですが、
ナナの生い立ちにジワジワと迫っていく話のノリが
ミステリーみたいで引き込まれる
、ってのが理由。

登場人物の意外な繋がりが明かされていく緊迫感がたまりません。
元々、私はかなりのミステリー好きなので、現在の展開は好みです。

あと、恋愛模様ではヤスと美雨の関係が気になっています
ヤスに「すんません」と言わせ、たじろがせるあたり、
ミューさん、凄いなあと。
早くも暗雲展開ですが、この組み合わせは個人的に応援したいかと。

さて、今回は特別読み切り「NOBU-ノブ-」を収録。

ノブの小学校から変わらない気の多さに笑わせてもらいました。
ヤングナナの超絶美人ぶりを堪能できる点でも貴重で、
なかなか美味しいエピソードでしたね。

ところで、巻末でも触れられていた映画「NANA2」の
キャスティング変更ですが、宮崎あおいと松田龍平という、
原作ファン以外の客を呼べる人気俳優二人の降板が
興行成績にどれ程の影響を与えるかがかなり興味深いです。

正直、キャスティング変更はかなり不安に感じてしまいますが、
それでも観には行くつもりです。

にほんブログ村 漫画ブログへ

↑↓ランキングに参加中。よろしければ1クリックで応援してください。

| | コメント (2) | トラックバック (1)