2007年1月 2日 (火)

着想はいいけど・・・
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER-』

新年明けましておめでとうございます。

新年最初の更新は、先日購入した
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER-』
感想からいってみようと思います。

機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER-

販売元:バンダイビジュアル
発売日:2006/11/24
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本作は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と同じ頃に
発生した事件を描いた外伝作品
です。

機動戦士ガンダムの外伝作品は本編よりも一般兵士の日常の描写に
焦点が当てられたり、メカニック部分がマニアックになり
ユニークな設定のガンダムが登場したりと、斬新な試みが
行われる点が特徴であり魅力。

本作もその例に漏れず、本編とは一線を画す意欲的な試みが
いくつも見受けられる作品
となっています。

特に本作の主役メカであるスターゲイザーが外惑星探査目的で作られた
モビルスーツという設定は、ありそうでなかった設定
で唸らされました。

確かにこういう目的で作られるのもアリですし、
何より、戦闘目的で作られるよりも遥かに、ロマンがあっていいですね。

また、本作ではモビルスーツが複数の敵機に囲まれ蹂躙されるように
破壊される残酷なシーンが登場する点が非常に印象的
でした。

かつて『新世紀エヴァンゲリオン』で暴走したエヴァ初号機が
使徒を食うシーンも強烈な衝撃を与えたものですが、
人間が明確に意思をもって人間を惨殺しているというシーンは
エヴァとは意味合いが異なります。

ここまでの描写がなされたのはかなり異例なのではないかと・・・・・・。

ロボットアニメでここまで現実を直視させる戦闘を描いた点に
『SEED DESTINY』本編ではイマイチ伝わってこなかった
制作者たちの戦争を描くことに対する問題意識の高さが伝わってきて
かなり好感が持てました。

ただ、全体として本作が面白かったかというと、
そういう訳でもなく・・・(--;)

50分という短すぎる尺のせいか、長いドラマのダイジェストを
見せられているかのような編集になっており、見るもの置いてきぼりで
話が展開していくように思えてくる作品
と感じました。

かろうじて登場人物の性格と人間関係は把握できるものの、
見るものに感情移入できるほどの思い入れを抱かせるほどの
時間の余裕はなく、キャラが自己犠牲精神の発露にって
戦死するなどのドラマを盛り上げる肝となるシーンに
感情を揺さぶられませんでした。

また、中盤以降は起伏が乏しく淡々と進むストーリー展開が
中だるみを感じさせてしまう
のもマイナス。

そもそも、50分というわずかな時間で異なる立場の主人公二人の
ドラマを見せようというのは少々無理があったのではないかと・・・・・・。

このドラマを充分に語りきるには『0080』ぐらいの時間(約3時間)は
必要ではなかったかと思います。

SFマインドに満ちた凝った設定や、戦場の惨たらしさを
ストレートに描いたシーンなど、光る要素も多いだけに
なんとももったいない
気がする作品でした。

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2006年8月30日 (水)

「新訳」三部作完結! 「機動戦士ZガンダムⅢ -星の鼓動は愛-」

「機動戦士ZガンダムⅢ -星の鼓動は愛-」を見ました。

機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛- 機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-

販売元:バンダイビジュアル
発売日:2006/08/25
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テレビアニメ版に新作カットを加え再構成した
劇場版「機動戦士Zガンダム」三部作の完結編です。

ガンダムファンの間でも賛否両論な劇場版ですが、
私はどちらかというと前作・前々作で満足できなかった方です。

本作も満足いく内容ではありませんでした。

まず、前作・前々作同様にメリハリがなく単調なストーリー
激しいメカバトルを繰り広げながら、同時に思想的な
議論を展開させるのがガンダムの醍醐味だとは思いますが、
この三部作は終始そればかりで、見ていて飽きました。

「ファーストガンダム」劇場版三部作の方が1本あたりの尺は
長いのですが、「Zガンダム」三部作の方が体感時間では
遥かに長く感じてしまいました。

長大な物語を短い尺に収めようとするあまりに、
緩急の「緩」の部分を過剰に削りすぎてしまったかと……。

また、大幅なシーンの省略のせいか、各キャラクターや勢力の
関係が把握しにくいため、ゲームの「スパロボ」シリーズなどを
通して「Zガンダム」に興味を持った人が入門編として見るには
不向きな内容
です。

名場面の再現を期待して見るファンも、名エピソードや名セリフの
多くが大胆にカット及び変更されているので不満
かと。

重要エピソードを省いたために整合性のとれていない
シーンがあるなど、作業も中途半端に感じました。

一番の注目点であるテレビ版と異なるラストも、
既に「ガンダム」の別作品でやってるようなオチなので
特に感動するようなことはありませんでした

戦争を題材にしたアニメの決着の付け方としては
テレビ版の方が説得力があるし、戦争を描くことに対する
責任感が感じられて良かったかと思うのですが。

Gacktが歌うエンディング曲も三部作の最後を飾るには
あっていなかったように思います。

富野監督は雑誌インタビューなどでラストを作り変えた理由を
語られており、その理由は納得いくものではあるのですが、
映画を見ただけではラストを作り変える必然性は
伝わってきませんでした

映画本編のみでラストの変更を納得させる程の演出を
期待していたものの非常に残念です。




ただ一点、故鈴置洋孝氏演じるブライト艦長のセリフで
締めくくられた点は感慨深かった……

私は鈴置洋孝氏が肺癌で亡くなられたと聞いた時は
かなりショックを受けました。

ブライト艦長や斉藤一(「るろうに剣心」)など
氏の演じるキャラクターが好きだっただけに……。

鈴置洋孝氏のご冥福をお祈りします。

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