2006年8月 2日 (水)

名探偵の仕事は人を幸せにすること 「そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノート」(講談社文庫版)

私は大学生の頃、書店員のバイトをしていたのですが、
その頃、児童書コーナーで常に平積みされている
人気小説がありました。

はやみねかおるさんの
「名探偵夢水清志郎事件ノート」
というシリーズです。

「名探偵」という単語はミステリー、特に「本格」ものが
好きな私の興味を惹くには充分だったのですが、
当時の私は所詮子供向けだろうと思ってしまい
「夢水清志郎」シリーズを読むことはありませんでした。

2006年、その「夢水清志郎」シリーズの第1作
「そして五人がいなくなる」が講談社文庫に収録されることに。

そして五人がいなくなる<名探偵夢水清志郎事件ノート>

帯には宮部みゆきさんの推薦文「はやみねかおるさんは
子供たちだけのものではありません。」
の一文が。

今さらながら、「夢水清志郎」は凄いシリーズなのではと
思った私は「そして五人がいなくなる」を購入することに。

で、一気に読了しました。

ごめんなさい。過去の私は愚かでした。
不明を恥じます……。

ミステリーへの深い愛情に満ちたとても素晴らしい
本格ミステリー
でした。

本作のトリックや犯人自体は単純ではミステリーを
読み慣れた人ならすぐに気づいてしまうとは思いますが、
全編に子供たちにミステリーを好きになってもらいたいという
はやみねさんの気持ちが溢れています。

子供たちにミステリーの楽しさを的確に伝えようとする
意志が、大人にも初めてミステリーを読んだ時の
ワクワク感を思い起こさせます。

かつて「夢水清志郎」を読んでミステリーとの素晴らしい
出会いを体験できた子供はとても幸せです。

そして、講談社文庫で「夢水清志郎」と出会えた大人もまた、
ミステリーを初めて読んだ時の素敵な体験が
再び蘇るのですから、とても幸せだと思います。

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