2006年7月13日 (木)

第1作も映画化決定!「天使と悪魔」

「ダ・ヴィンチ・コード」の前作にあたる小説、
「天使と悪魔」を読み終えました。

天使と悪魔 (上) 天使と悪魔 (上)

著者:ダン・ブラウン
販売元:角川書店
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「ダ・ヴィンチ・コード」よりも冒険小説色が強く、
私としてはこちらの方が面白かった
です。

コンクラーベ(教皇選挙)の裏で進行する恐るべき陰謀に
宗教学者のロバート・ラングドンが立ち向かうというストーリー。

現代に蘇った秘密結社や核以上の破壊力を有する
脅威の新発明「反物質」といった小道具の
ハッタリが効いたストーリー展開に引き込まれました。

宗教と科学の根深い対立というテーマや、
黒幕が犯罪を犯す動機が「ダ・ヴィンチ・コード」より
理解しやすい点も面白く感じた要因かと。

ところで、本作のロバート・ラングドンは
ジェームス・ボンドやジャック・バウアーも
かくやという肉体派の大活躍
を繰り広げます。

それは死ぬでしょ!な局面をご都合主義と言ってもいい
強運で切り抜けていくあたりがハリウッド映画的。

「天使と悪魔」も映画化が決定しましたが、
「ダ・ヴィンチ・コード」よりは、原作読者が納得できる
映画に仕上げやすいように思えました。

アクション連発の「天使と悪魔」をトム・ハンクスは
続投するのか、ヴィットリアやカルロといった魅力的な
登場人物を誰が演じるのか興味は尽きないですね。

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2006年6月14日 (水)

小説読了「ダ・ヴィンチ・コード」

「ダ・ヴィンチコード」、原作小説読み終わりました。

ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(上)

著者:ダン・ブラウン
販売元:角川書店
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大筋は映画と同じですが、各キャラクターの内面が
小説では詳細に描かれており、
ソニエール館長やヴェルヌ支店長の行動理由が
納得できるものであった
点が良かったです。

特に、アリンガローサ司教は小説で彼の内面を知ると
映画を見たときよりも数倍魅力的
な存在に思えてきます。

また、翻訳ものにありがちな堅い文章ではなく、
簡潔な表現で書かれた文章になっており、
読みやすい
点も好感が持てます。

ルーブル美術館を初めとした名所が数多く登場し
フランスとイギリスを観光しているような気分が
楽しめる点も魅力を感じます。

ただ、「ダ・ヴィンチの暗号」や「聖杯伝説」等の
題材自体も当然魅力的ではあるものの、
本作がこれらの題材を扱った初めての
本ではないことも事実。

実際、歴史ミステリーを読みなれた読者にとって
本作で提示される学説は新鮮味と大胆さに欠け、
暗号や象徴の謎解きは単純に映る
と思われます。

本作がミステリーを好む読者層のみにとどまらない
大ベストセラーとなったのは、
読みやすさを重視して書かれた文章構成や
名所紹介など大衆の興味を惹きつける要素を
上手く取り入れている点も一因なのでしょう。

そして、「ダ・ヴィンチの暗号」や「聖杯伝説」等の
題材を一部の歴史や宗教のマニア層だけが喜ぶ作品ではなく、
多くの層が楽しめる娯楽作として仕上げられる点が
ダン・ブラウンの才能のもっとも凄いところ
なのだと思います。

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2006年5月28日 (日)

サスペンス映画として傑作「ダ・ヴィンチ コード」

2006年度最大の話題作、
「ダ・ヴィンチ コード」を見てきました。

私は原作を読まずに映画を見たのですが、
ストーリーがわかりにくいと感じることなく
楽しむことができました。

原作のあらすじや映画の宣伝からは
「宗教学者である主人公が西洋史に秘められた謎を
ダ・ヴィンチの絵画に隠されたたメッセージなどを
元にして解明していく」という
筋書きが強調されていましたが、
実際に映画を見ると、作り手たちは
「殺人の容疑を着せられた主人公が警察や真犯人の
追跡をかわしつつ、真相を解明していく」という部分を
むしろ重視して映画を構成
したように思えました。

様々な窮地をどのように打破するのか?
真の黒幕は誰なのか?

といった緊張感溢れるサスペンスシーンを畳み掛けることで、
西洋史に興味のない観客にも映画ならではの
「動」の面白さを感じさせる
仕上がりとなっています。

確かに原作本来の魅力と思われる
暗号の謎を解明する過程や西洋史のうんちくに
詳しくなれるといった面白さが
映画では薄れている
かも知れません。

「静」の場面となる暗号の解読や
うんちくを語る場面を今以上に長くすれば
映画として退屈になることは予想できるため、
この部分の省略は適切
であったとは思いますが。

また、被害者自身が見立て殺人と
間違われそうな程に大掛かりな
ダイイング・メッセージを残す点や
クリプテックスの暗号が単純な連想で
解けてしまう解答である点は、
ミステリーとして物足りなく残念に感じました。

日本人にとっては、イエスの秘密や真犯人の動機が
殺人事件の原因になるほど重要とは思えるものではなく
共感しにくいことも評価が分かれる
点と思います。

カンヌでの賛否両論や宗教団体による批判など、
様々な点で話題の作品ですが、
豪華キャストの演技は流石と言える巧みさであり、
名匠ロン・ハワードの演出も冴えています。
娯楽作品としては間違いなく一級品の完成度なので、
一見の価値は充分にありますよ。

↓次は原作小説を読んでみようと思っています。

ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(上)

著者:ダン・ブラウン
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