2007年4月 7日 (土)

歌と演技に圧倒される2時間『ドリームガールズ』

今日は久しぶりの更新ということで、
久しぶりついでに映画の感想記事を書きたいと思います。

今回、感想を書く映画は『ドリームガールズ』

Photo_13

鑑賞したのは1ヶ月くらい前なのですが、
記憶はかなり鮮明に残っています。

『ドリームガールズ』は女性コーラスグループと
彼女達をプロデュースしてブラックミュージックの
時代を築き上げたレコード会社の栄光と挫折を描いた
ミュージカル映画です。

元々はブロードウェイの大ヒットミュージカルというだけあり、
楽曲の完成度は折り紙つき

その上、実在のミュージシャンの半生を描いた映画『Ray』で
素晴らしい演技と歌唱力を見せつけたジェイミー・フォックスや、
抜群の美貌と歌唱力を誇る歌姫ビヨンセ、陽気なキャラクターと
マシンガントークで一世を風靡したエディ・マーフィー
出演陣も実力も華も兼ね備えた豪華な顔ぶれ

Photo_14

そうした豪華出演陣の中にあって、新人ながら、
彼らに負けない存在感を放っていたのが、
己の傲慢さゆえに一時は、仲間から見放され、
やがてシンガーとしても人間としても成長し復活する
エフィを演じアカデミー助演助優勝を獲った
ジェニファー・ハドソンです。
賞の受賞は納得という熱演と熱唱で、助演とはいうものの
ほとんど主演といってもよい程、強い印象を残していました。
特にパワフルな歌声は魅力的でもっと彼女の歌を聴いてみたいと
思いました。

また、シンガーの栄光と転落を体現したエディ・マーフィーの
演技も非常に素晴らしく魅せられました

私的にエディ・マーフィーはファミリー映画やアクション映画の
イメージが強い俳優でしたが、いつものコミカルさの中に
大人の哀愁や情けなさを感じさせる彼も素敵です。

全編通して素晴らしい歌ときらびやかな衣装に魅了され、
夢や欲、友情といった深い人間ドラマに圧倒される
極上のエンターテインメント
で2時間があっという間でした。

Photo_15

観終わった後、サントラも買ってしまいました^^
特に収録曲の『ONE NIGHT ONLY』『LISTEN』
ここしばらくの間、繰り返し繰り返し聴く程、気に入っています。

↓サントラ

ドリームガールズ オリジナルサウンドトラック Music ドリームガールズ オリジナルサウンドトラック

アーティスト:サントラ,ジェニファー・ハドソン,ビヨンセ・ノウルズ,アニカ・ノニ・ローズ,エディ・マーフィ,ローラ・ベル・バンディ,ロリー・オマリー,アン・ウォーレン,ヒントン・バトル,ジェイミー・フォックス,キース・ロビンソン
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2007年2月18日 (日)

絶望を、ぶった斬れ!! 『どろろ』

『ベルセルク』や『魍魎戦記マダラ』といった人気漫画に
多大な影響を与えてと言われている手塚治虫の漫画を
妻夫木聡柴咲コウ主演で映画化した『どろろ』を観ました。

Photo_11

日本の戦国時代を思わせる架空の世界を舞台に、
天下と引き替えに父が魔物と交わした契約によって
身体の四十八箇所を奪われたまま生まれた主人公百鬼丸
己の身体を取り戻すために野盗の少女どろろと旅をする
というストーリー。

私は原作をかなり前に読んだことがあるのですが、
細部のストーリーは忘れており、ほぼ基本設定しか
覚えていない状態だったので、特に先入観やこだわり
を持つことなく、和風テイストの伝奇アクション映画として、
純粋に楽しむことができました。

個性的な造形の魔物や建築物、独特の色味の映像に
独特の味わい
があって面白かったですよ。

特に百鬼丸とどろろの妖怪退治を痛快に描く前半は
アクション演出のキレが良く、見応えのあるシーンを
テンポ良く見せてくれてかなりスクリーンに引き込まれました。

観る前はちょっと雰囲気が甘すぎかなとも思っていた妻夫木聡も
暗く重い過去を背負ったダークヒーロー百鬼丸を好演。

かっこいいです!!

妻夫木聡いかにも好青年風で整った顔立ちであることも
私には手塚作品の主人公らしく映りました。

原作では子供の役をどう演じるのかが不安だったどろろ役の柴咲コウも
性別や年齢を感じさせない演技で、どろろを見事に表現しており、
キャスティングは成功だったかと思います。

Photo_12

ただ、この映画、前半のアクション路線から打って変わって、
後半からは家族の確執という人間ドラマが中心になるのですが、
その展開の持って行き方がやや強引に感じられたのは残念。

なんだか、前半と後半で違う映画を見ているかのような感じが

父役の中井貴一や弟役の瑛太が愛憎相半ばの複雑な感情を
巧みに表現していたのは良かったのですが、後半に集中して
彼らのことを描きこみすぎのような気が。

もう少し前半から百鬼丸の家族の動きも見せつつ展開した方が
後半で父や弟にも感情移入しやすくなって良かったのではと。

中盤で化物退治をダイジェストで見せるという手法も、
アクションしの出来が良いので充分に楽しめはしましたが、
ちょっと構成としては無理やりであまり美しくは感じませんでした。

とは言っても、全体的にテンポは良く、派手なアクションと
重厚な人間ドラマで2時間余りの時間を中だるみすることなく
楽しませてくれました

続きもあるような終り方でしたが、
もし編があれば、是非、観に行きたいなと思います^^

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↓原作コミック

どろろ (1) どろろ (1)

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2007年2月 4日 (日)

ネズミvs.ネズミ!!  『ディパーテッド』

マーティン・スコセッシ監督作品『ディパーテッド』
観てきました。

Photo_7

本作は警察とマフィアそれぞれがスパイを送りあい、
そのスパイ同士がお互いの正体を探りあうという
斬新な設定で大ヒットを記録した香港映画の大傑作
『インファナル・アフェア』をハリウッドがリメイクした作品

私はこのオリジナル版が大好きでして、
正直、このハリウッドリメイク版はどこまで、
オリジナルの完成度に迫れるのか、期待半分、不安半分。

スコセッシ監督と主演のレオナルド・ディカプリオという
組み合わせも正直、不安要素の一つだったり。
いや、スコセッシ監督は大好きな監督ですし、レオも別に嫌いでは
ないんですが、この二人が組んだ映画は今まで、
あまり良い印象がないというか・・・・・・。

でも、まあ、ジャック・ニコルソンに、マット・デイモン
アレック・ボールドウィン、マーク・ウォールバーグ、
マーティン・シーンとい豪華キャストを揃えられたら、
これは映画好きとして観ないわけにはいきません^^

Photo_10

で、観た感想としては、基本プロットは同じながら、
アメリカならではの文化や社会情勢が反映され、
オリジナルとはまた違った感触の作品に仕立てられていて
面白かった!!

仏教の思想に根ざしたオリジナルを、脚本家は上手くキリスト教の
宗教観に根ざしたストーリーに挿げ替えることに成功していたとも感じます。

賞を意識しすぎてか空回り気味だった前二作と違って、
スコセッシの演出もレオの演技も今回は本来の良さを発揮。

マット・デイモンもマフィアの犬で終わる気はさらさらない
野心家の刑事を熱演。

そして、何と言っても、マフィアのボス、フランク・コステロを演じる
ジャック・ニコルソンの圧倒的な存在感!!

ジャック・ニコルソンの演技に厚みがあることによって、
ボスの人生が作中で語られている訳でもないのに、スクリーンから
ボスが積み重ねてきた人生の重みが伝わってくるような錯覚が!!
この演技を見るだけでも映画館に行く価値ありですね。

Photo_9

監督の確かな演出と俳優陣の好演が、作品に緊張感を与えており、
サスペンス映画としてはかなり良い出来ですし、リメイクとしても
及第点以上の仕上がり
だと思いました。

ただ、まあ、似て非なる立場の男同士の奇妙な共感などの
哀感漂う要素がオリジナルでは魅力だったりするのですが、
そういった感傷的な要素が一切排除されていたり、下品な場面が
大幅増量されていたりするのは好みが分かれるところかと

私の個人的な意見としては、やっぱりオリジナルの方が好みではあります。

ヒロインの精神科医がなんとも安っぽい女にしか見えなかったのは
特にハリウッド版のいただけないところかなあ・・・・・・。

でも、ホント、犯罪映画としては完成度の高い作品。
特にオリジナル未見の人は純粋に二転三転する筋を楽しめるので、
オススメ
ですよ^^

↓オリジナル

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ところで、『インファナル・アフェア』って、
日本でリメイクしてみても、また違った味わいが出て
面白いかも知れませんね。

エリート刑事、実はマフィアのネズミ役に仲村トオル、
マフィア、実は潜入捜査官役に西島秀俊とかどうでしょう、
って、オリジナルの俳優のイメージに引っ張られすぎ・・・。

まあ、日本で警察とヤクザがお互いにスパイを送りあうという設定に
リアリティーを与えることはかなり難しいというか、無理っぽいなあ・・・。

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2007年2月 2日 (金)

生きてりゃいいことあるさ、な映画 『エリザベスタウン』

キャメロン・クロウ監督、オーランド・ブルーム主演の
『エリザベスタウン』を見ました。

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本作のオーランド・ブルームは弓の名手でも鍛冶屋でも海賊でもなく、
会社を傾けるほど多額の損失を出した靴デザイナー。

彼を現代ものの映画で観るのは初めてでしたが、
実直な好青年という役柄でなかなかはまっていました。

で、ストーリーはというと、仕事で失敗し自殺を決行をしようとした寸前に
父の死を知らされた主人公が、父の死んだ街エリザベスタウンで行われる
葬儀に向かい、その課程でキルスティン・ダンスト演じるヒロインや
親戚らと個性的な人々と出会うことで、再生していくという話。

縦軸が主人公とヒロインのロマンス、
横軸が父の葬儀における親戚一同の悲喜こもごもを描く
ヒューマンドラマという構成。

全体的に淡々とした構成でメリハリはあまりありませんが、
独特のユーモアが小気味良く、まったりゆったりとした
雰囲気が心地良い映画
に仕上がっていました。

ゆったりまったりとした雰囲気に癒され、
大失敗なんてたいしたことないよね、な気分に。

エルトン・ジョンなどポップスの名曲がBGMとしてふんだんに
使われているのも良いですね

楽曲を聴いているだけでもなんだか幸せな気分に慣れます。

選曲センスの良さは流石、キャメロン・クロウ監督。
「オレの(好きな)歌を聴け~」と言わんばかりの名曲オンパレード。
クエンティン・タランティーノと並ぶハリウッドの二大サントラ番長と言っても
過言ではないでしょう^^

あと、この映画で一番印象に残ったのは葬式のシーンでの
主人公の母の爆笑スピーチ

故人の分も楽しんで残りの人生より良く生きていこうっていう
気構えが清々しく、そしてなによりも美しい。

オーリーもダンストも好演してますが、このシーンが素晴らしすぎて
一番美味しい所はオーリーの母を演じたスーザン・サランドン
さらっていっていましたね。

唯一、残念なのは主人公とヒロインのロマンスと、
主人公と死んだ父のヒューマンドラマのどちらに
比重を置きたいのか、イマイチ見えてこない
ところ。

そのため、父の遺骨と共にアメリカを巡るラストの旅が
見ようによっては、ヒロインの恋の策略にはまっている
間抜けな主人公にも見えてしまったり。

正直、思い切って恋愛要素控えめで作ってくれた方が
私の好みではありました。

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2007年1月20日 (土)

正義と悪の境界線 『バットマン ビギンズ』

バットマンの誕生秘話を描いた『バットマン ビギンズ』を見ました。

バットマン ビギンズ バットマン ビギンズ

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
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『バットマン』シリーズはキャストが豪華なことで有名ですが、
本作は、クリスチャン・ベール、ゲイリー・オールドマン、
リーアム・ニーソン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、
キリアン・マーフィー、ルトガー・ハウアー、
そして日本からは渡辺謙といった名優が揃い踏みで、特に豪華。

華と実力を兼ね備えた名優の演技を見ているだけで、
何と幸せな気分になれる映画
になっております^^

特にマイケル・ケインは時に軽やかに時に重厚に、バットマンの
正体であるブルース・ウェインを見守る執事のアルフレッド役を
粋に演じており、惚れ惚れします。

ちなみに、渡辺謙に関して言うと、実はほとんど出番ありませんよ。
謙さん目当てで見る方は肩透かしくらわされますので、要注意・・・・・・。

さて、内容ですが、これがまた、なんともひねくれた
ヒーローアクション映画
になっていて面白かったですね。

なにしろ、アメコミなのに敵が変なコスチュームに
身をまとい超人的な力を奮う怪人ではない!
勘違い気味な忍者とかサイコな精神科医とか、
漫画らしいキャラクターは出てきますが、
基本的には悪役は割りと地味。

バットマンが何故あのような特殊な格好をするのか、
といった部分に焦点を当てひたすら現実的な意味を与えていく
あたりもアメコミヒーロー物としてはかなり異色。

ストーリー自体も単純な善と悪の対決ではなく、最終的には
テロリストすれすれの正義の味方同士がお互いのやり方の
違いを巡って対立する話

バットマンも敵対勢力も自分の信じる正義のために
法をないがしろにするわけですが、その正義のために
どこまで過激な手段を取るかの線引きに差があるわけです。

バットマンも正義を行うために悪事を犯すという面が強調され、
単純な正義の味方として描かれていない点に
深みがあって面白い
と感じましたよ。

また、「人はなぜ堕ちる?」「這い上がるためです」といった
考えさせられるやり取りもあって唸らされます。

で、極めつけはラストにおけるある登場人物のセリフ

これが、これから特殊な能力を持つ凶悪な怪人が出てくるのは
まずバットマンが活躍し始めたからなんじゃ?
という問題を提起していて実に興味深く、
ヒーローが先か、怪人が先か?
という、ありそうでなかった問題提起に新鮮味を感じました

もちろん、痛快なヒーローアクションとしてもかなり楽しめるので、
アメコミヒーロー好きなら満足できる作品と思いますよ。

そして、完全にバットマンの行為を肯定するわけでもなく、
ブルース・ウェインの人間としての葛藤を一歩ひいた視点で
描いた人間ドラマとなっていたのが好印象

『バットマン』は正直『フォーエバー』あたりから失墜した感が
ありましたが、『ビギンズ』で完全に復活しましたね。
見事な「這い上がり」に拍手です^^

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2007年1月17日 (水)

2007年最初の映画鑑賞 『エラゴン 遺志を継ぐ者』

新年最初の映画鑑賞として
『エラゴン 遺志を継ぐ者』を見てきました。

006

本作はかつてドラゴンに騎乗して戦う気高き騎士
ドラゴンライダーによって繁栄を極めたが、
今は独裁者が支配し圧政が続くアラゲイジア帝国を
舞台に展開される正統派冒険ファンタジー

ドラゴンに乗って飛翔する疾走感溢れるシーンなどふんだんに盛り込まれた
見せ場、貫禄ある演技で魅せる師匠役のジェレミー・アイアンズや
悪役のジョン・マルコヴィッチ&ロバート・カーライルら名優陣、
凛とした美貌が魅力的なヒロイン役、シエンナ・ギロリー
(『バイオ・ハザードⅡ アポカリプス』でジル役を演じた女優)など
見所は多くそこそこ楽しめる映画になっています。

002

ただ、ストーリー自体は農家の少年が勇者として目覚め、
師匠や美しいヒロインとの出会いを通して成長していくという
非常に王道に忠実な内容で、新鮮味には欠ける印象。

基本プロットが『スターウォーズ EP4』とほとんど一緒なので、
パクリと感じる人もいるかも・・・・・・。

まあ、『スターウォーズ』自体、神話学者のアドバイスを受け
世界中の神話から共通する筋を抽出して構成した英雄譚の
集大成的な話なので、王道の英雄譚である本作を
一概にパクリと言うことは出来ないわけですが。

ただ、『スターウォーズ』が古典的な英雄譚にSF要素を加え、
スペース・オペラという斬新かつ革命的な映画として成功したのに対し、
本作はあまり素材に手を加えずそのまま出しましたという感が・・・・・・。

本作の売りであるドラゴンライダーという要素も、海外・国内問わず
ファンタジー小説やゲームで先例がいくらでもあるので、
それだけでは独自性とは言えないし。

そう言えば、師匠が魔法の説明をするシーンは、ゲームの
チュートリアルを見ているかのようだったなあ。

013

ベタなストーリーでもキャラクターが魅力的であれば、
力押しで観客を引っ張れるかと思うのですが、
『スターウォーズ』のハン・ソロやダースベーダーに
匹敵する程の魅力を持った味方キャラや敵キャラは存在せず

全体的に綺麗にまとまっていて良く出来ているなあとは
思うのですが、パワー不足というか、少し物足りない作品ではありました。

決して悪い出来ではないので、二作目で化けることを期待して
続編も観に行こうかとは思います。

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2006年12月31日 (日)

あと一匙入れ損ねた何か・・・ 『NANA2』

今日は大晦日、2006年ももうすぐ終りますね。
このブログもこの記事が今年最後の更新となります。

といわけで、今年最後の記事『NANA2』感想です。

Nana2

大人気漫画映画化かつ、大ヒット作品の続編であるものの
公開前から俳優の相次ぐ降板騒ぎなどで完成度に一抹の
不安を抱えて観に行った本作、実際観てみたら決して酷い
出来の映画ではありません
でした。

確かに今回、小松奈々(ハチ)を演じた市川由衣は前作の
宮崎あおいと比べると演技力、存在感は見劣りしますが、
良くも悪くもどこにでもいる等身大の女の子という役柄には
あっていたかと思います。

また、今回新たにシンを演じた本郷奏多は見事なハマリっぷりで、
演技力も申し分なく、原作ファンとしては大満足でした。

今回メインとなるとハチとタクミ、ノブの三角関係も
シンデレラストーリーのアンチテーゼとして見れば、
非常に恋愛映画として興味深いテーマ
で、面白いと感じました。

特にハチの妊娠が発覚した時の、不釣合いな王子様との幻想の
恋愛のように思えたタクミがハチに現実を見据えた状態で向かい合い、
対して分相応の恋愛と思えたノブが幻想を維持しようという
悪あがきでしかハチに対することができないシーンの
描き分けは鮮やかで、タクミを演じる玉山鉄二の大人の
カッコよさを見せつける存在感と、ノブを演じる成宮寛貴の
優しさと表裏一体の情けなさを体現した演技力、
どちらにも見応えがありました。

ファッションやアクセサリーなど原作の雰囲気をしっかりと
再現できていますし、中島美嘉が歌う主題歌、挿入歌も聞き応えアリ。
視覚、聴覚共に楽しめる映画にはなっていると感じました。

Nana1

ただ、そうは言っても、前作よりもパワーダウンしたように
感じられた
点もまた、確か。
何かを入れ忘れた感は否めませんでした。

私が考えるに、今回、作品自体のパワーダウンを感じさせた要因は
配役変更といった要因というよりも、大崎ナナサイドの話の薄さかと。

あまりにもハチのエピソードを中心にしすぎた結果、
本来、圧倒的なカリスマ性で物語を引っ張る牽引力を持った
魅力的な主人公であるナナ自身の物語である「ブラスト」の
メジャーデビューのエピソードがおざなりすぎた
ように思えました。

その結果、恋愛ドラマとしては楽しめるものの、青春群像ドラマとして、
音楽ドラマしての魅力は半減
してしまったような気がします。

迫力あるクライマックスのゲリラライブシーンも、見方によっては
デビューまでのドラマが薄いため、強引に落ちをつけるために
無理やり音楽の力で盛り上げているようにも感じられるのですが、
もっとナナサイドのドラマを描きこめば、こうは感じさせず
更に感動的なシーンになったのではと思えて仕方ありません。

音楽プロデューサーに音楽業界の表と裏をしっかりと演技で
表現してくれそうな実力を持った田辺誠一をキャスティング
しているにも関わらず、生かしきれいていないのも
もったいない
と感じます。

『NANA』シリーズは今作で最後らしいですが、正直、
完全燃焼できたとは言えないように思えます。

原作もまだまだ続いていますし、映像化されていない名場面も
数多く残されているので、これで最後と言わず再度映像化に
挑戦してもらいたい
ものです。

以上、今年最後の更新、『NANA2』感想でした。
今まで、閲覧していただいた方、どうもありがとうございました。
来年も『トミーのエンタメ日記』をどうぞよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年を!!

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↓当ブログ『NANA』関連記事
また、面白くなってきています 「NANA」16巻

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2006年12月30日 (土)

医師とは何か? 『Dr.コトー診療所2006』第10話・最終話

『Dr.コトー診療所2006』最終話を見ました。

というわけで、第10話と合わせて感想を。

第10話と最終話は彩佳の乳癌手術をコトーが
執刀するというエピソードです。

このエピソードは彩佳と父親のお互いを思いやるがゆえの
すれ違う感情とか、コトーの愛情、原親子ら島の住人たちの
彩佳を思う気持ちに素直に感動させられる一方、
医師が患者に特別な感情を持った状態でまともに手術できるのか、
そもそも医師のありようとは何かという医療ドラマとして
非常に深いテーマが掘り下げられた話
になっており、
流石、『Dr.コトー』と唸らされました。

特に命と向き合う現場で真剣に戦うコトーと鳴海医師の
男たちのやり取りは見応えがあります

鳴海医師は第10話までは単なる嫌味な敵役といった印象でしたが、
最終話で彼の妻の話が明かされたことで、コロッと印象が変わりましたね。

彼の妻の話は第8話の奇跡へのアンチテーゼとでも言うのでしょうか・・・・・・。
非常に現実を突きつける話で、医師は神に背く存在という鳴海医師の
解釈と合わせて、ドラマに深みをもたらしていました。
最終話を見てから第8話を思い返すと、コトーがあの時
あれだけ苦悩したのか納得できる点も上手いです。

ただ、ドラマ全体の構成で考えると、コトーと鳴海医師の関係は
もっと初回から掘り下げて欲しかったかな、とも思います。
コトーと鳴海医師の医師に対する見解の違いをもっと序盤から明確に
打ち出し、対立構造を明確にしたほうが、手術中に鳴海がコトーを
立ち直らせるシーンがより際立ったような気がしますし、
医療ドラマ面のテーマがもっと一貫性を感じさせるものになったような気も。

他にも原剛洋の成績不振部分の話が途中からうやむやになったり、
全体として見ると、アレっと思うような点が、今回のシーズンには
ありますね。
個々として見ると良質な話ばかりだっただけに、ちょっと残念です。

まあ、そうは言っても非常に満足度の高いドラマであったことは確か。
次がいつになるかはわかりませんが、続編の登場を今から楽しみにしています。

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↓当ブログ『Dr.コトー診療所』関連記事
バツグンの安心感 『Dr.コトー診療所2006』第1話・第2話
蒼井優、大ブレイクの兆し 『Dr.コトー診療所2006』第3話
それぞれの愛 『Dr.コトー診療所2006』第4話
原親子、島に帰る 『Dr.コトー診療所2006』第5話
剛利さん、良かったね 『Dr.コトー診療所2006』第6話
久々にコトー先生ネタでの更新です。
『Dr.コトー診療所2006』第7話・第8話

今日もコトー先生ネタです。『Dr.コトー診療所2006』第9話

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2006年12月28日 (木)

ブラボー!! 『のだめカンタービレ』最終話

ドラマ版『のだめカンタービレ』最終話を見ました。

いや~、もう最高の出来^^
個人的には今年最高のドラマです!!

間違いなくドラマ史上に残る名作と言っても過言ではないかと。

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最終話ではR☆Sオケのラストコンサートとのだめの
里帰りエピソードより後に持ってきてクライマックスに
据えるといいうアレンジを行ったわけですが、
これが大当たりでしたね。

のだめを追っかけて千秋が福岡に→千秋とのだめの抱きつきメリークリスマス
→のだめと千秋、野田家公認の中に→東京に戻ってR☆Sオケクリスマス公演
という流れを、笑いと感動を絶妙に両立させて見事に魅せきる上手さに脱帽

のだめの両親のキャスティングも絶妙でしたね。
特に父親役に岩松了ってキャスティングにはやられました。
『時効警察』の時といい、「ラーユーレディ~~」とか言っちゃう
脱力系のキャラがこの人はハマリますねー。

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クライマックスはコンサート会場に登場人物全員が
勢ぞろいすることでグランドフィナーレの感動が際立っていました。

パフォーマンス自体も凄く良くて、見ていて鳥肌が立ちました。
回想シーンのセレクトも名場面・珍場面取り揃えており、
もう一度見たかったシーンばかりで満足。
最後に例の派手派手パフォーマンスで締める演出も心憎い

そして、何よりも人と人とが出会って、影響を与え合い、
それぞれが成長したことを見事に伝わってくる演奏シーン
なっていたことに感動しました。

見ている間は難しいことなんて考える必要がなく楽しめて、
でも、見終わった後は何か大切なことに気づかされているというのが、
最高の娯楽作品
かと私は思いますが、『のだめカンタービレ』は
まさしくそういう作品でした。

あくまでも原作に忠実に、しかしドラマとして面白くなるアレンジを
しっかりと行い、時に原作以上に魅力的なシーンを生み出し、
視聴者にテーマを印象付けた本作のスタッフを心から尊敬します

ブラボー!!!!

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↓当ブログ『のだめカンタービレ』関連記事
■コミック
マングースでギャボ!「のだめカンタービレ」15巻
新生マルレの初公演! 『のだめカンタービレ』16巻
■TVドラマ
TVドラマも開始! 『のだめカンタービレ(ドラマ版)』第1話
アジ投げ千秋に爆笑! 『のだめカンタービレ(ドラマ版)』第2話
悲しみを怒りに変えて!立てよ!Sオケ!
『のだめカンタービレ(ドラマ版)』第3話

Sオケ、初公演!『のだめカンタービレ(ドラマ版)』第4話
ラフマニノフとガーシュウィン『のだめカンタービレ』第5話
Sオケ、解散!そして伝説へ…… 『のだめカンタービレ』第6話
いぶし銀黒木とハリセン江藤 『のだめカンタービレ』第7話
絶望から希望へ!! 『のだめカンタービレ』第8話
いよいよ佳境へ! 『のだめカンタービレ』第9話
♪タンタラタラララ チャンチャンチャーン♪
『のだめカンタービレ』第10話

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2006年12月22日 (金)

♪タンタラタラララ チャンチャンチャーン♪
『のだめカンタービレ』第10話

ドラマ版『のだめカンタービレ』第10話を見ました。

「のだめカンタービレ」オリジナル・サウンドトラック 「のだめカンタービレ」オリジナル・サウンドトラック

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今回はのだめのコンクール挑戦の後編。
最終回に向けて大きく物語が動いていく回です。

では、今回印象に残ったところを書いていきます。

まずは、原作の雰囲気そのまんまの高橋君
いやー、木村了はまりすぎです。
もう、妖しすぎ^^
そして、真澄ちゃんと高橋君のバトルが楽しすぎ
この二人と千秋のコントはもっと見ていたいですね。
でも、高橋君は原作でも出番が少ない上、ドラマも
次回で最終回なので活躍の場があまりないのは残念。

次にのだめの通電シーン
江藤かおり役の白石美帆の驚きの表情が非常に秀逸
インパクトと言う点では今回最強の表情かと。
CGの小技も利いており、ドラマのだめらしいシーンでもありました。

原作通りにきょうの料理』のメロディー
重要な小道具として使ったところも良かったですね。
ドラマの放映時間帯的に『きょうの料理』は裏番組になるので、
別の曲に変更されるかなと思ってましたが、
ちゃんと使ってくれて嬉しかったですね。
着メロをならした高校生を睨みつけるのだめの険しい
表情が笑えました

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そして、今回一番「ブラボー!」って言いたいのは、
コンクールで敗れたのだめとヨーロッパに誘う千秋の会話シーン
あのシーンののだめの複雑に揺れ動く感情を演出家と
のだめ役の上野樹里は見事に表現
していますね。

ドラマ全編にも言えることですが、このシーンでは特に
セリフや動きの間が原作に忠実に再現されていると感じました。

特にのだめが千秋から目をそらして「カネ目当てですよ!」
という時ののだめの表情は、のだめが千秋に追いつきたくて
コンクールに参加したことを知る視聴者にとっては、
かなりグッとくるのではないでしょうか。

さて、ドラマ版『のだめカンタービレ』もいよいよ次回で最終回。
これまでの流れと予告から考えるに原作第一部の結末と大きく
異なることはなさそうですが、ドラマ版ならでのダイナミックな
演出で感動を与えてくれることを期待しています。
そして私としてはのだめファミリー&松田様の配役が
どうなるのかも気になるところ。
アッと驚く人にゲスト出演してもらいたいなあ。

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