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2006年11月12日 (日)

ファンサービスも悪くない 『零崎軋識の人間ノック』

今日も昨日に引き続き西尾維新作品の感想です。
本日、読み終えたのは『零崎軋識の人間ノック』

零崎軋識の人間ノック 零崎軋識の人間ノック

著者:西尾 維新
販売元:講談社
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西尾氏の代表作「戯言シリーズ」に登場する殺人鬼の集団
零崎一賊をメインに据えた番外編「人間シリーズ」の二作目で、
釘バット型の武器を使う零崎軋識が主役のエピソードを3話収録した
連作短編集となっています。

前作『零崎双識の人間試験』では殺し名同士の血で血を洗う戦いを
描いたシリアス色の強い作品でしたが、本書は前作とは打って変わり
人気キャラクター同士がドリームマッチを繰り広げるという
ファンサービス色の強い作品
に。

スナイパーに近接武器で立ち向かう一発ネタのような話や、
哀川潤がただひたすら派茶滅茶に暴れまわる話など、
全体的にコミカル色が強くなっています。

前作主人公の零崎双識の変態お兄さんぶりとか
抱腹絶倒のシーンが多く、かなり楽しめました。

また、「戯言シリーズ」よりも5年前の設定なので、
人気キャラクターの若い頃の活躍が読めるのも魅力です。

特に中学時代の零崎人識と「チーム」時代の玖渚は「戯言」本編とは
一味違う一面を見せてくれておりファンなら必読の内容です。

ただ、バトルを重視しすぎているせいか、ストーリー自体は若干
薄めな印象
を受けました。

アクションシーン自体は面白いんですが、釘バット対ライフルも
竹取山決戦の4試合も高層ビルからの大脱出も全て小説というよりは、
映像で見た方が面白そうかもと思ってしまいましたね。
西尾作品の中でも特にアニメ化向きな一作かと。

また、零崎双識と萩原子荻のやり取りなど、爆笑モノの場面もあるものの、
西尾氏ならではの文章センスで魅せる場面も本書ではやや少なめに感じました。

そのため、前述の『零崎双識の人間試験』や昨日紹介した
『化物語(上)』よりはちょっと物足りないと言うのが率直な感想

とは言っても、登場キャラクターはやはり魅力溢れる連中ばかり。
決して、質は低いわけではなく、つまらない作品でもありません。

作中の人物の言葉を借りるなら、本書は決して「悪くない」

良い意味にも悪い意味にも取れる言葉ですが、
やや良いニュアンス強めの「悪くない」が私の本書に対する評価です。

ところで、本書にはおまけで嘘トレーディングカードが付いていますが、
このトレカの出来が中々のもの。かなり良い仕事してます。
本当に商品化されたら買ってしまうかも。w
哀川潤のパラメーターがゲームバランス崩壊級の最強っぷりなのも、
かなり笑えました。

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