嵐の前の静けさ 『医龍』12巻
『医龍』12巻を読みました。
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医龍 12―Team Medical Dragon (12) 著者:乃木坂 太郎,永井 明 |
今回は選挙戦メインの展開で、手術シーンは少なめ。
朝田が今回唯一行う手術も苦い結末が用意されており、
これまでのような爽快さはありません。
もっとも、面白くないかというとそういうことはなく、
選挙戦で揺れ動く医局員達のリアルな描写や、
朝田が国立にアメリカ行きの話を持ちかけられたことを知った
バチスタチームメンバーそれぞれの反応など、読みどころは多数。
特に、野口教授をも圧倒する策を提言し、
「平凡な人達のために戦う」ことを堂々と宣言する
霧島先生は憎まれ役ながらアッパレのカッコよさ。
野口やミキとのやりとりの鬼気迫る描写にも圧倒されました。
また、今回のエピソードで朝田が完全無欠のヒーローではなく、
天才であるが故の矛盾を抱えた存在であることが浮き彫りとなった
点もドラマに深みを与えていて良かったですね。
若干地味目な印象はありますが、各キャラクターの内面を深く
掘り下げた人物描写で充分に読ませる内容で、
文句無く面白い巻でした。
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