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2006年7月30日 (日)

漫画原作映画の成功作がまた一つ。 「ハチミツとクローバー」

人気少女マンガ原作の青春映画、
「ハチミツとクローバー」(略称、ハチクロ)を
見てきました。

ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~ ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2006/07/14
Amazon.co.jpで詳細を確認する

↑※ 公開直前スペシャルDVDです。

まず、言っておくと映画版「ハチクロ」は
登場人物の性格やストーリー展開に
かなりアレンジが加えられています

そのため、原作ファンの中には原作との違いに戸惑い、
拒否反応を示す人も少なからず存在すると思われます。

かくいう私も登場人物の性格の違い
(特に森田・真山・山田の3人)が気になって
最初は映画に集中できませんでした

ただ、片思いという感情の微笑ましさや切なさ、
残酷さといった「ハチクロ」の本質は
映画版でもしっかりと表現されており、
映画を見終わった後に抱いた感情は
原作の読後感と同質
のものでした。

演出や俳優陣の演技によって、登場人物の恋愛や芸術への
思いの深さが丁寧に表現されており、
中盤からは設定上の差異が気にならなくなりました

本作は原作の本質を上手く抜き出して再構成し、
映画に変換することに成功した作品
と言えます。

なお、俳優陣はみな好演していますが、
蒼井優の存在感は格別

本来、漫画だからこそ表現可能な透明感を持ったヒロインを
生身で表現しきった
点は映画に絶大な力を与えていました。

また、スピッツが歌う主題歌「魔法のコトバ」も、
青春時代の甘酸っぱさを思い起こさせる
ノスタルジックな雰囲気が上手く表現されており、
「ハチクロ」にとても合っていました

ただ、「魔法のコトバ」が名曲すぎて、
スガシカオが提供した「アオゾラペダル」の
存在感が薄れてしまったようにも……。

スガシカオは「デスノート」の時も
提供した曲が目立っていませんでしたが、
めげずに頑張ってほしいですね。

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2006年7月29日 (土)

とにかくスタイリッシュ! 「シン・シティ」

シン・シティ」を見ました。

シン・シティ スタンダード・エディション シン・シティ スタンダード・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/06/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

犯罪が横行する悪徳の街「シン・シティ」を舞台に、
「愛」をテーマとした3つのエピソードが語られる
映画です。

まず、モノクロの映像で悪徳の街の重苦しさを表現しつつ、
女性の唇やドレスなど、一部分を着色することで
画面に華やかさを与えるスタイリッシュな演出に
惹きつけられました

シナリオも良く練られており、全エピソードが
質の高いハードボイルドとして上手くまとまっていた点も
非常に満足しました。

豪華俳優陣の演技も非常に見ごたえがありました。

特に愚かなまでの男の純情を表現したブルース・ウィリスと
ミッキー・ロークがかっこいい

快楽殺人者を不気味に演じたイライジャ・ウッドも
日頃の好青年イメージをかなぐり捨てているところに
役者魂が感じられて良かったです。

ただ、3つのエピソードの中で、どれが一番面白かったか言うと、
私はクライブ・オーウェンのエピソード
を選びます。

主人公をヒロイックに描いた他のエピソードと違って、
あくまでも悪党同士の小競り合いの範囲内に
話がとどまっている点が好み
です。

クエンティン・タランティーノがゲスト演出した車中での
オーウェンとデル・トロの会話シーンの凄まじい緊迫感や、
殺人マシン・デヴォン青木の華麗な刀アクションなど
この場面だけでも見る価値ありと言えるほどの見所が
このエピソードに多い点も気に入っているというのも理由。

万人受けする映画ではないものの、作り手のセンスの良さと
「映画を変えてよう」という意気込みが感じれる映画なので、
暴力シーンが不快でない方なら見て損はしないと思います。

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2006年7月27日 (木)

「踊る大捜査線」の良さが感じられない作品 「容疑者 室井慎次」

「踊る大捜査線」のスピンオフ企画第2弾、
「容疑者 室井慎次」を見ました。

容疑者 室井慎次 容疑者 室井慎次

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2006/04/19
Amazon.co.jpで詳細を確認する

室井慎次は「踊る大捜査線」の中でも特に好きな
登場人物なので、期待していたのですが、
残念ながら私は本作を楽しむことができませんでした

本作が骨太な社会派サスペンスという新境地に挑戦した
意欲作であることは端々から感じられたのですが、
法廷闘争の緊張感や、組織間の対立が生む人間ドラマを、
作り手が上手く表現しきれていないという印象を受けました。

まず、シリアスさを表現するために「踊る大捜査線」特有の
テンポの良い演出やセンスの良い笑いを控えめにした割に、
警察幹部の会議が暗闇の中で行われる演出や、
八嶋智人演じる悪徳弁護士の誇張されたキャラクターなど、
作品のトーンを決定付ける肝心な部分で
従来の劇場版を踏襲した漫画的な
見せ方をした点が失敗
であったように思います。

誇張した演出はエンターテインメント色の強い
従来の作風であれば活きるものの、重厚な人間ドラマを
前面に押し出そうとした本作ではむしろ、
逆効果であったと言えるでしょう。

特に冒頭の刑事が集団で容疑者を取り囲む取調べシーンや、
建築物の内装が一様に奇妙なデザインである点などは
本作が作り物の世界であることを殊更に
強調しすぎているように感じました。

また、本作は登場人物の会話によって物語が進む構造で
あるにもかかわらず、会話シーンの見せ方が、
ただ役者の顔を映し続けるだけの退屈な演出になっています。

そのため、室井が大学時代の悲恋を語るシーンなどを
あまり活かしきていません。

悪徳弁護士VS.正義派弁護士という図式でありながら、
最後の逆転劇が悪徳弁護士がとってつけたような
失言をして自滅するという展開
であることも
納得がいきませんでした。

庶民派弁護士自身の努力と機転によってもたらされる
勝利ではないため、これまでのストレスを一気に発散させ
爽快さを感じさせるクライマックスとして成立していません。

脚本及び監督の君塚良一はスリルや笑いを散りばめた
エンターテインメント性で見る者を楽しませつつ、
最後には「組織論」や「若年層の犯罪」という深いテーマに
導くことが上手な作家だと思っているのですが、
本作ではテーマが前面に出すぎており、
精彩を欠いた仕上がりになっていると感じます。

柳葉敏郎や筧利夫、柄本明など俳優陣の演技は
素晴らしいだけに非常に残念でした。

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2006年7月24日 (月)

鋼、改め裸の錬金術師!? 「鋼の錬金術師」14巻

「鋼の錬金術師」14巻を読みました。

鋼の錬金術師(14) 鋼の錬金術師(14)

著者:荒川 弘
販売元:スクウェア・エニックス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

14巻はリン・ヤオに転機が訪れる以外は
大きな事件が起きない小休止の回でした。

なので、久々に本編でもギャグが楽しめる巻と
なっています。

メイ・チャンのエド幻想崩壊シーンと
「FULL CH○N ALCHEMIST」が笑えました。

また、おまけの短編も久々に登場。

幼少時代のエルリック兄弟を描いたこの短編は、
素直にいい話と感じるエピソードです。

アルに母の愛情を独占されたように感じて
拗ねているエドをさとすホーエンハイムが
理想の父親であり夫という感じで良い
ですね。

ただ、現実の事件を思えば全ての母親が子供への
変わらぬ愛情を持ち続けるというわけでもないようで、
ホーエンハイムがエドに語るセリフには
深く考えさせられました

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2006年7月22日 (土)

爽やかな佳作「フライ,ダディ,フライ」

「フライ,ダディ,フライ」は堤真一演じる
中年サラリーマンの鈴木さんが
娘を殴った政治家のバカ息子に復讐するため、
岡田准一演じる高校生スンシンにケンカを
教えてもらうという映画です。

フライ,ダディ,フライ フライ,ダディ,フライ

販売元:東映
発売日:2005/12/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

復讐とは言っても、「人間・失格」の赤井英和や
「マイ・ボディガード」のデンゼル・ワシントンの
ような過激さとは無縁で血なまぐささは一切ありません。

バカ息子との対決は正々堂々とした決闘として
表現されています。

決闘に至るまでの鈴木さんの
成長がスポーツ映画の文法に則って描かれているので、
とても爽やかな印象の映画となっています。

格闘技の練習よりも走りこみによる基礎体力作りに
時間を割いて鈴木さんの特訓を表現した点が
爽やかさを上手く際立たせる演出として上手い。

家族の愛と自分自身の誇りを取り戻すために
ひたすら走り続ける鈴木さんの姿に共感を覚えました

また、孤高さと気高さを感じさせる岡田准一の
好演もこの映画を面白くしています。

鈴木さんとスンシンの友情が深まっていく過程を
わずかな表情の変化等で魅せる堤真一と
岡田准一の演技力は流石
ですね。

全体としては上手くまとまった好感の持てる映画
仕上がっていたと思います。

ただ、導入部のモノクロシーンが長すぎる点は
いただけません

鈴木さんの冴えない心象風景をモノクロで
表現しようという意図が見えるものの、
本編と異なる重苦しくシリアスなトーンの
場面が長々と続くのはどうかと。

モノクロという手法に頼らなくても、
鈴木さんの心情を表現することは可能なはずだし、
画面が暗くて見にくいなど、メリットよりも
デメリットの方が目立っている
ように感じました。

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2006年7月19日 (水)

5周年のUSJに行ってきました。

さる7月16日、ユニバーサルスタジオジャパン
行ってきました。

Usjmon

 

 

 

USJが出来て今年で5周年が経つんですねえ。
時間の過ぎるのは早いものです。しみじみ。

現在、USJの一番の目玉はと言うと、
7月12日にオープンした新エリア、
「ランド オブ オズ」でしょう。

Wiked

 

 

 

と言うわけで、オズの世界をばっちり楽しんできました。

「ランド オブ オズ」のメインアトラクションは
「トト&フレンド」「ウイケッド」の2つで、
どちらもショー系のアトラクションです。

「トト&フレンド」は動物たちが様々な芸を
披露するショーで、ファミリーで楽しむのに
最適な内容となっています。

客席スレスレを鳥が飛行するなど、他の動物ショーでは
見られない迫力のある演出は一見の価値ありですよ。

もちろん、動物たちの芸のレベルの高さと
可愛らしさも充分に楽しめます。

「ウイケッド」はブロードウェイの人気ミュージカルを
ダイジェスト版にしたショー。

ダイジェストだけあって、ストーリー面を楽しみたい方には
不満を感じる内容と思いますが、歌とダンスは本格的で、
本場のミュージカルの雰囲気を感じることは可能。

ミュージカルの入門編としては良いショーかと思います。

もし、あらためて演者が日本人でフルバージョンの
「ウイケッド」が上演されるなら見に行きたいですね。

ところで、「ウイケッド」のロゴは
かなりスタイリッシュで洒落たデザインです。

P7190286 思わず、グッズショップでロゴの入った
缶欲しさにクッキーを買ってしまいました。
まあ、クッキー自体は値段の割りに
量が少なく、味もゴニョゴニョ~、ですが。

 

 

Spiderman

 

 

 

さて、「オズ」の世界を楽しみ、
「バック・トゥ・ザ・フーチャー」などの
定番アトラクションを一通り回ったら、
後はUSJの一日を締めくくる最後の一大イベント
「ピーターパンのネバーランド」を待つのみです。

水上と空中で繰り広げられる光と音のショーは
かなりの迫力で圧倒されました。

特に最後のピーターパンとウェンディの
フライングは圧巻

上空高くを悠々と飛行する演者を見て、
この人達は「ジュラシック・パーク」の急降下なんか、
怖くないんやろな~、と
アホなことを思いつつ見てました。w

私としては「ネバーランド」だけでも行く価値ありってぐらいに
思えた大満足のショーでした。

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2006年7月17日 (月)

最終章突入!「ハチミツとクローバー」9巻

「ハチミツとクローバー」9巻を読みました。

ハチミツとクローバー 9 (9) ハチミツとクローバー 9 (9)

著者:羽海野 チカ
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

最終章の開始を告げる巻ということで、
この巻では森田兄弟の秘密が明かされたり、
はぐを突然の不幸が襲ったりと、
急速に物語が動き出していきます。

今までのゆったりとした展開に
心地よさを感じていた私としては、
急展開に戸惑いと寂しさを感じてしまいましたが、
モラトリアムな時代がいつまでも続かないのも事実。

主要登場人物全てが青春時代の終わりをむかえる
年齢になった以上、この展開は必然と言えますし、
作品を美しくまとめ上げて終わらせるには
今が絶好のタイミングなのでしょう。

一読者として、登場人物たちそれぞれが、
どう自分の才能や不器用さ、純粋さと向き合い
旅立っていくのかを見届けたい
と思います。

ところで、森田兄弟が子供時代に住んでた家、
たむらしげる氏の絵本のような非現実感漂う
メルヘンなデザインがとても素敵
ですね。
森田兄弟が感性豊かに育つのも納得です。

それだけに自らも傷つきつつ、性に合わない復讐を
完遂する森田兄弟の現在の姿が余計に痛ましいわけで。

また、「ハムレット」のヒロイン「オフィーリア」を
モチーフにしたchapter.57の扉絵も非常に印象的

ジョン・エヴァレット・ミレイの
名作絵画「オフィーリア」のモデルを務めた
エリザベス・シダルはオフィーリアと
同様に悲劇的な最期を遂げましたが、
はぐの未来はどのようになるのでしょうか?

ただ、扉絵がミレイの「オフィーリア」と
左右の位置関係が逆なことから、
悲劇的な結末にはならない暗示と受け取っても
良いのかなとも思えます。

いずれにしろ、結末に向けて動き出した「ハチクロ」、
ますます目が離せなくなりました

来週から公開の映画版も多少の不安はありますが、
楽しみです。

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2006年7月13日 (木)

第1作も映画化決定!「天使と悪魔」

「ダ・ヴィンチ・コード」の前作にあたる小説、
「天使と悪魔」を読み終えました。

天使と悪魔 (上) 天使と悪魔 (上)

著者:ダン・ブラウン
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ダ・ヴィンチ・コード」よりも冒険小説色が強く、
私としてはこちらの方が面白かった
です。

コンクラーベ(教皇選挙)の裏で進行する恐るべき陰謀に
宗教学者のロバート・ラングドンが立ち向かうというストーリー。

現代に蘇った秘密結社や核以上の破壊力を有する
脅威の新発明「反物質」といった小道具の
ハッタリが効いたストーリー展開に引き込まれました。

宗教と科学の根深い対立というテーマや、
黒幕が犯罪を犯す動機が「ダ・ヴィンチ・コード」より
理解しやすい点も面白く感じた要因かと。

ところで、本作のロバート・ラングドンは
ジェームス・ボンドやジャック・バウアーも
かくやという肉体派の大活躍
を繰り広げます。

それは死ぬでしょ!な局面をご都合主義と言ってもいい
強運で切り抜けていくあたりがハリウッド映画的。

「天使と悪魔」も映画化が決定しましたが、
「ダ・ヴィンチ・コード」よりは、原作読者が納得できる
映画に仕上げやすいように思えました。

アクション連発の「天使と悪魔」をトム・ハンクスは
続投するのか、ヴィットリアやカルロといった魅力的な
登場人物を誰が演じるのか興味は尽きないですね。

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2006年7月10日 (月)

数学嫌いにもおすすめ! 「博士の愛した数式」

「博士の愛した数式」を見ました。

博士の愛した数式 博士の愛した数式

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2006/07/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

80分しか記憶を維持できない数学博士と家政婦、
そして家政婦の息子(愛称、√)の
心温まる交流を描いた映画です。

難病を扱ってはいるものの、
泣きを誘うような演出を一切排除し、
ただ、淡々と博士と家政婦親子の穏やかな時間を
追っていく構成に好感
が持てました。

博士と√が阪神ファンという設定も、
関西人の私としては非常に共感できました。w

無機質で冷たいイメージの数学が詩的な表現で
解説されるのも本作の見所
となっています。

かつて優れた数学者の多くが哲学者でもあったように
本来、数学とは心を追求する学問だったのかもしれません。

友愛数、虚数、√……。

堅苦しそうな見慣れない言葉や記号に
映画を見るにつれてぬくもりが感じられてきた
のは
不思議な体験でした。

私は数学が苦手でしたが、寺尾聰演じる博士や
吉岡秀隆演じる数学教師に成長した√のような先生に
出会えていたなら、数学を好きに慣れたかもしれないと
思いました。

また、浅丘ルリ子演じる博士の義姉の存在が映画を
単なる爽やかな良い話にしていないのも良かったかと。

深津絵里演じる家政婦が博士に純粋な尊敬の感情を
抱いているのに対して、義姉が博士に抱く感情には
屈折した情念が見え隠れする点が
物語に深みを与えていたように思います。

義姉と博士のエピソードはサラっと触れている程度ですが、
義姉の視点から描いたらこの映画はどのような映画に
なっただろう
としばし考えました。

野球観戦のシーンなど、80分しか記憶が持たないという
設定に矛盾を感じる場面が多い点は気になりましたが、
監督の演出や俳優陣の演技がとても誠実なので
全体的には上質な作品にまとまっています。

本作は数学に苦手意識を持っている方も
一見の価値があると思います。

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2006年7月 9日 (日)

メッセージは大人向け 「カーズ」

ピクサー社のCGアニメ最新作「カーズ」を見ました。

これまでのピクサー作品と同様、本作もまた、
子供から大人まで幅広い層が楽しめる高い娯楽性と、
大人にこそ強く響くメッセージ性を兼ね備えた
良作となっています。

特に本作のメッセージは現代日本を生きる大人にとって、
とても深く心に突き刺さる
ものでした。

傲慢な天才レースカー、ライトニング・マックイーンが
ふとしたきっかけで訪れた片田舎の町で
人情味溢れる住人たち(車だけどw)とふれ合い、
人間(車だけどw)として大切なことを
学ぶというストーリー。

まあ、ありふれた筋書きではあるのですが、
各キャラクターの感情の変化を丁寧に表現する
細やかな演出
によって、メッセージの深さが
伝わってきました。

最初は自分の能力が優れているからレースに
勝っていると思っていた心の狭い主人公が
仲間や偉大なる先達への信頼・敬意に目覚め、
逆に往年の名レースカー、ドックハドソンの
閉じた心を救済する流れも胸を打たれます。

また、マックイーンの初めての親友となる
メーターがとっても魅力的

メーターって、ひょうきんで誰とでも仲良くなれる性格や
既成概念にとらわれない自由な生き方は、
どこか「男はつらいよ」の寅さんにも
通じるものがあって日本人が親しみやすいのかも。

美麗なCGによって表現された壮大な風景や
レースシーンのスピード感、
テンポの良いキャラクター同士の掛け合いも
非常によく表現されていて、
映画としての色気もしっかりと感じさせる
職人技にも感服
しました。

人生はレースじゃないし、勝つことだけが全てじゃない。
汚い手を使って得た勝利に価値はないし、
栄誉を手にしても心が貧しければ、人に愛されない。

これって当然のことなんだけど、
「勝ち組」「負け組み」騒いでいる
現代の日本では忘れられがちなことなんですよね。

金儲けが悪いことじゃないとは私も思いますけど、
金儲けよりも大切なことはいくらでもある。

人が仕事で真の成功を得るには、
真に幸せな人生をおくるには、
何が大切かを説教臭くなく伝えてくれる
映画って本当に素晴らしいと思います。

↓「カーズ」は音楽も最高でした。名曲揃いです。

ディズニー・ピクサー カーズ オリジナル・サウンドトラック ディズニー・ピクサー カーズ オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ,シェリル・クロウ,チャック・ベリー,ラスカル・フラッツ,ブラッド・ペイズリー,ジェイムス・テイラー,ザ・コーズ
販売元:エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
発売日:2006/06/28
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2006年7月 8日 (土)

お登勢さんは表紙で堂々とタバコ吸ってたけどね 「銀魂」13巻

「銀魂」13巻の表紙、ハタ王子でくるとは
予想外でした。

銀魂 第13巻 (13) 銀魂 第13巻 (13)

著者:空知 英秋
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

なんか、表紙まわってきなさそうなキャラだと
思ってたんですが、「13」という不吉な数字には
ぴったり。w

不吉と言えば、空知さん、盗作疑惑で
今、かなり大変なようですね。

13巻の感想で14巻収録分の話のことを
書くのもなんですが、トイレで紙がなくて
「紙ヤスリ」「好きな人の写真」「お札」等の
究極の選択を迫られるネタってのは、
かなり古典的なギャグなんで特定の作品から
ネタを意識的にパクったことにはならないでしょう。

むしろ、ベタネタを「デスノート」風の心理戦として
アレンジして構成した点を評価すべきでしょう。

さて、13巻の感想に話を戻すと、
今回は下町人情喜劇風のエピソードが多く、
初期の雰囲気に戻った
感じがしました。

吉本新喜劇を見て育った地域の人間としては
バトルものな長編エピソードが続くよりも
読んでいて面白いし、なによりも和みます

久々に糖分大好きな銀さんが見れたのも良かった。

桂の「狂乱の貴公子」ぶりを堪能できる話も◎。

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2006年7月 6日 (木)

ついに完結!「DEATH NOTE」12巻

※ 本文中に「DEATH NOTE」の結末に触れています。
  ご了承ください。

「DEATH NOTE」が完結しました。

DEATH NOTE 12 (12) DEATH NOTE 12 (12)

著者:大場 つぐみ
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

話が世界規模にまで広がりすぎて、
途中収拾がつかなくなってきているように
思えた第2部ですが、ラストエピソードで話を
しっかりとまとめきることは
できたいたように感じました。

第2部全体の勢いの失速を挽回する程ではなかったものの、
メロの高田拉致事件から、YB倉庫での決着までの流れは
なかなかの緊迫感
があり、惹きつけられました。

ただ、主人公の夜神月が犯罪者である以上、
最終的には月が勝利する見込みのないことは
予測していたことなので、
夜神月の最後の足掻き方には
もう一ひねりほしかった
ところ。

読者のほとんどが予想する時計の仕掛けによる抵抗で
万策尽きるのは夜神月らしくないというか……。

まあ、第2部の月は全体的に精彩を欠いていましたが。

また、ラストに結論があいまいな謎を残す終わり方は、
奥深いラストと感じる読者と、すっきりしない
ごまかされたと感じる読者の二派に分かれそうですね。

私は余韻のある終わり方で好きですが。

もっとも、少年漫画界に強烈な衝撃を与えた
漫画史に残る名作であることは確か

戦いといえば異能者バトルかスポーツのジャンプにあって
知能犯対名探偵の純粋な頭脳戦の面白さや、
力を手に入れた人間が振りかざす傲慢な正義の醜さを描き、
少年漫画のマンネリを打破したことは偉大だと思います。

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2006年7月 5日 (水)

待ってました。「D.Gray-man」8巻

今週は「D.Gray-man」8巻、「デスノート」12巻、
「銀魂」13巻を購入。

今日から3日にかけて、
購入したジャンプコミックスの感想を
書いていこうと思います。

という訳で、まずは本誌で休載期間があって、
発売が告知よりも遅れた「D.Gray-man」8巻

D.Gray-man Vol.8 (8) D.Gray-man Vol.8 (8)

著者:星野 桂
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

今回は主人公アレンを欠いたエクソシスト一行と
レベル3アクマとの海上での激戦のクライマックス。

メインバトルのリナリー対エシ戦、
エシ攻略方法のオチ自体は簡単に
想像がついてしまいましたが、
リナリーが捨て身の攻撃を決意するまでの
過程はグッときました

アレンやコムイたち、仲間への思いが伝わる描写が
良かったですね。

 

ところで、読者からの質問コーナーで、
「キャラクターの名前の由来は?」との問いに、
「特になし」と答えていましたが、割と由来がわかりやすい、
ってか、
そのまんまな名前の人がかなり多いんですけど……。
なぜ、ぼかす……。

大人の事情?

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2006年7月 2日 (日)

時効捜査の再開を熱烈に希望してしまうドラマと言って過言ではないのだ!「時効警察VOL.3~VOL.5」

「時効警察」DVD、VOL.3~VOL.5を一気に見ました。

時効警察 DVD-BOX 時効警察 DVD-BOX

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2006/06/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

後半エピソードも様々な小ネタや個性派俳優の怪演で
かなり笑わせてもらいました。

5話のモデルわかりやすすぎな人気歌手や、
6話のパンク&妊婦な三日月くん、
7話のタイムマシン&人生相談の小ネタ、
8話のオダギリジョーが二役で演じる変質者、
9話の「鬼武者」かよ!な、みのむし男など、
おかしすぎるネタが多すぎで「多め食堂」。

また、このドラマは絶妙な笑いのセンスの良さが
一番の魅力ではあるのですが、
罪を償うことなく時効を迎える犯罪者の
心理などが深く描かれている点も隠れた魅力
と思います。

唯一、時効前の事件を扱った異色の6話は
特に人間ドラマの側面が掘り下げられた回で
強く印象に残りました。

いつもは勘違いキャラクターの豊原功補演じる十文字刑事が、
森口瑤子演じる時効間際の殺人犯に恋をしてしまうという
内容のこの回は、主役コンビがほとんど脇役扱いの
番外編的なエピソードですが、
総じて演出・脚本・演技の質が高い「時効警察」の
中でも特に完成度が凄まじく高い回
であったと思います。

現在と過去の犯行シーンがクロスする電車のシーンや
豊原とオダギリの遊園地での会話シーン、
最後の豊原と森口のデュエットシーンなど
登場人物の心の動きが緻密かつダイナミックに
表現されていて感動しました。

切なさを感じさせつつ、前向きなハッピーエンドな
点も気に入っています。

どのエピソードもはずれはなしの「時効警察」ですが、
特に6話はドラマ史に残る傑作といっても
過言ではないのだ。
なーんちゃって。w

さて、霧山の資金が尽きて一旦、時効事件の捜査は
終了となりましたが、三日月くんも自分の交通費は
自分でだすと言っていることだし、
早く趣味の捜査を再開してほしいものです。

ドラマもしくは映画で再び総武署の面々に
会える日が来ることを期待しています。

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