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2006年6月14日 (水)

小説読了「ダ・ヴィンチ・コード」

「ダ・ヴィンチコード」、原作小説読み終わりました。

ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(上)

著者:ダン・ブラウン
販売元:角川書店
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大筋は映画と同じですが、各キャラクターの内面が
小説では詳細に描かれており、
ソニエール館長やヴェルヌ支店長の行動理由が
納得できるものであった
点が良かったです。

特に、アリンガローサ司教は小説で彼の内面を知ると
映画を見たときよりも数倍魅力的
な存在に思えてきます。

また、翻訳ものにありがちな堅い文章ではなく、
簡潔な表現で書かれた文章になっており、
読みやすい
点も好感が持てます。

ルーブル美術館を初めとした名所が数多く登場し
フランスとイギリスを観光しているような気分が
楽しめる点も魅力を感じます。

ただ、「ダ・ヴィンチの暗号」や「聖杯伝説」等の
題材自体も当然魅力的ではあるものの、
本作がこれらの題材を扱った初めての
本ではないことも事実。

実際、歴史ミステリーを読みなれた読者にとって
本作で提示される学説は新鮮味と大胆さに欠け、
暗号や象徴の謎解きは単純に映る
と思われます。

本作がミステリーを好む読者層のみにとどまらない
大ベストセラーとなったのは、
読みやすさを重視して書かれた文章構成や
名所紹介など大衆の興味を惹きつける要素を
上手く取り入れている点も一因なのでしょう。

そして、「ダ・ヴィンチの暗号」や「聖杯伝説」等の
題材を一部の歴史や宗教のマニア層だけが喜ぶ作品ではなく、
多くの層が楽しめる娯楽作として仕上げられる点が
ダン・ブラウンの才能のもっとも凄いところ
なのだと思います。

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コメント

こんにちは。読書感想のレビューの方でのお返しTBありがとうございました。
重複しますが、私もこちらに再度TBさせていただきます。

私は、小説は昔から日本の物ばかり読んできました。
やはり翻訳された文章に違和感を感じていたからです。
でも、この小説はとても読みやすく、登場人物への感情移入もしやすかったです。
『ダ・ヴィンチ・コード』を読んで、ダン・ブラウンの他の作品も読んでみたいと思いました。

投稿: まり | 2006年7月 4日 (火) 18時04分

まりさん、
コメントありがとうございます。

越前敏弥さんの翻訳は
とても自然な日本語で、
上手いですね。

昔はいかにも直訳な感じの
不自然な文体が多かった海外小説ですが、
最近は翻訳のレベルが向上してきたなあと思います。

投稿: トミー | 2006年7月 6日 (木) 19時50分

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「ダ・ヴィンチ・コード」は、映画では描ききれないであろう豊富な知識と、綿密なプロットに支えられたエンターテイメント小説です。当初は映画を観るつもりでしたが、小説を読んで正解だったと思います。 キリスト教の聖杯伝説に関する記述は、ストーリー展開以上に面白く、特に宗教の知識が薄い私にとって非常に新鮮でした。モナ・リザや最後の晩餐の絵画についても、素直に面白いと思える内容でした。 物語は、ルーブル美術館の館長が殺害されるところから始まります。その日に館長と面会予定だったラングドン教授と、館長の... [続きを読む]

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やっと読み終わった、『ダ・ヴィンチ・コード』の原作。長かった…。映画を見た時のダ [続きを読む]

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